食道楽は楽しいな

全国を旅して、そこの見所や美味しい食べ物を紹介します。散歩をして、見聞を広め

都心のど真ん中で楽しもう

 

パリへ来たかと思わせるカフェ、一世を風靡したのは東京・原宿の「オーバカナル」でした。その後、この店は惜しまれて閉店しましたが、国内各地にはまだまだ生きています。中でもお薦めが東京・紀尾井町店です。そこには日常のパリが、料理のメニューも見事にパリそのもの、ステーキフリット、クロックムッシュなどとともにオムレツをどうぞ。フランス旅行をした味わいを楽しめますよ。

千代田区紀尾井町4の1新紀尾井町ビル1階 オーバカナル紀尾井町 ☎03-5276

 

東京・丸の内にオープンした「バイバイブルース トウキョウ」、この店はイタリア・シチリア島にあるレストランです。イタリア版ミシュランガイドで10年間一つ星を取っている名店だそうです。日本向けのアレンジは一切なく、本物のシチリア旅行が楽しめる店です。「イカスミのカバテッリィ」などは、モンデロビーチの海の香りがする一皿です。イカスミを加えたパスタにエビやイカで作ったソースを混ぜ、泡状にしたウニを載せています。女性シェフの感性が光った一品です。

千代田区丸の内2の7の3東京ビルTOKIA1階 バイバイブルース ☎03-6812ー2131

 

東京・有楽町のショッピングビルにオープンしたイートイン可能な肉まん専門店です。オレンジ、イエローなど8種類のカラーバリエーションが鮮やかです。オーソドックスな白は勿論、大きなエビを使ったエビチリ、八角の匂いが立ったルーロー飯の具などと20種類以上のスパイスを使ったキーマカレーなど、中身はしっかりした個性が際立つ味付けになっています。台湾の銘茶「阿里山ウーロン茶」と一緒にどうぞ。

千代田区有楽町2の7の1有楽町イトシア地下1階フードアベニュー トウキョウパオ ☎03-5224ー6239

 

世界で、初めてクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学水産研究所の長年の研究成果を味わえる場所がJR東京駅構内にあります。それが「近畿大水産研究所 はなれ グランスタ東京店」で、大阪・梅田、東京・銀座に続く3店目です。先の2店舗は、近大マグロがメインですが、こちらは研究所で生まれた稚魚を各地で養殖した様々な魚が食べられます。コメは近大が開発に携わった「金賞健康米」を酢飯にしたものです。千代田区丸の内1の9の1JR東京駅構内1階グランスタ東京内 近畿大学水産研究所 はなれ グランスタ東京店  ☎03-6259ー1096

 

東京・日比谷の帝国ホテルに隠れ家的スポットが生まれました。その店名は、「ラ ブラスリー」というフランス料理店で隣には日本料理の「神楽坂 石かわ」があります。その両店の一画に「ホテルバル」という飲食場所が誕生したのです。予約不要で、着席スタイルの気楽ながら落ち着いた雰囲気でお酒と食べ物が楽しめます。料理、飲み物とも三つの価格帯に分類され、安いものから相応なものまで両店の料理が楽しめます。

千代田区内幸町1の1の1帝国ホテル東京 タワー館地下1階 ホテルバル ☎03-3539ー8073

鎌倉方面へと向かいましょう

 神奈川県二宮町にある山田食堂という食堂で、東海道線二宮駅からすぐです。メニューは、「日替わり定食」だけですが、どれも洗練されたシンプルな味で、また食べたくなるものです。一例を上げると、鶏とゴボウの竜田揚げに、金時豆と甘夏のマリネと水菜のサラダなどです。味噌汁は、注文を受けてから味噌を溶きます。

神奈川県二宮町二宮832の50  山田食堂  ☎080-3094ー7377

 

鎌倉の路地裏にある現代アートのギャラリーを併設した隠れ家のような店がこれです。店名は「Cy」と書いてサイと読みます。メニューは、喫茶店に見られるものが多く、一例に、「ちゃんとつくった納豆パスタ」などが、ペペロンチーノの上に納豆と卵をよく混ぜたソースをかけ、ニンニク1個を丸ごと使っています。

鎌倉市由比ヶ浜1の9の4   ギャラリーとレストランCy      ☎050ー8883ー0106

 

鎌倉でもう一軒、自宅の1階を燻製工房兼飲食スペースにした店です。ベーコンや文化サバ、シラスなどの燻製料理の定食のほかお酒のアテとして、近海物の魚が提供されています。その身は、しっとりとして熟成され低温による冷燻という技法が用いられているものです。昆布で締めたように旨味が凝縮されています。

鎌倉市材木座4の4の34   燻製食堂 燻太   ☎0467-53ー8271

 

こちらは、藤沢市のJR辻堂駅近くにある酒場です。焼き鳥が専門ですが、山梨県の「健味どり」という材料を使い、良心的な値段で1本100円というものです。備長炭で、丁寧に焼き部位ごとに味わいや食感、脂の風味は抜群のものです。

神奈川県藤沢市辻堂1の10の29   炭焼食堂 まるてつ   ☎0466-36ー8930

 

厚木市へと戻り、和食を食べて締めにしましょう。定番料理の「揚げ出し豆腐」「鶏の唐揚げ」「だし巻き玉子」などもありますが、自慢のぬか床を使った「豚のぬか漬け焼き」を是非、賞味して見てください。発酵の力で豚の美味しさが倍増です。ワインにも合うやさしさと素材が活かされた旨味に感動です。

神奈川県厚木市幸町1の2   和の食  KOHAKU  ☎046-229ー0200

 

港区方面へ行きましょう

ビーガンがテーマの食ブランド「エイタブリッシュ」、東京・表参道にある「パーラー エイタブリッシュ」ではスイーツに加えて食事も出来ます。本場タイのレシピに、忠実にペーストから作ります。無農薬、無化学肥料で育てた素材を中心に、青唐辛子やパクチーレモングラスなどのハーブやスパイスを使ってます。☎03-6805ー0597 港区南青山5の10の17グランツキステン2階

雑居ビルが立ち並ぶ芝にオープンした「芝惣菜所」です。店内にはお惣菜や自家製のパン、焼き菓子、ワイン、クラフトビールエスプレッソまであります。持ち帰り容器に惣菜を詰めてもらうことも出来ます。勿論、数席ながら店内でのイートインも可能です。「おまかせ前菜盛り合わせ」は、ショーケースからの6,7種類の盛り合わせです。☎03-6435ー4323   港区芝2の9の13桑田ビル1階

 

 美味しいものを求めて集まる店が芝大門の「カンパーニ」、ホットサンドのパニーニとワインの店です。パニーニは常時15種類ほどあり、中でも「海苔バターしらす」が好評です。高知県産のすじ青のりを乾燥と生の両方たっぷり使い、バターやモッツアレラチーズ、しらすとともに挟み込んでいます。☎03-6452ー9086 港区芝大門2の12の1松本ビル2階 

 

こちらはJR新橋駅北口の目の前にオープンしたレストラン「ル・プティ・インピス」です。焼きたてのプレッツェルが楽しめ、ランチセットは、プレーンとソーセージ、サラダ付きでも格安です。プレッツェルは、小腹の空いた時のおやつに、ビールのお供にとドイツの代表的なパンです。港区新橋2の17の14JR新橋駅構内1階エキュートエディション新橋  ☎03-6263ー8780

 

イタリア人店主による本格的ピザはどうですか、港区にある「ナポリスタカ 神谷町店」ではイタリア人のお客も多くナポリの雰囲気の中で本場の料理が楽しめます。「ナポリスタカ」は、ポルチーニ、マッシュルーム、セミドライトマトなどが入ったオリジナルのピザです。港区麻布台1の11の4いんなあとりっぷビル1階 ☎03-6459ー1846

 

今日は、浅草を回ります

浅草橋から回りましょう。

もつ焼き専門店「西口やきとん」です。豚の軟骨を圧力鍋でほろりと煮崩れするまで煮込み、醤油ベースのタレで味付けしたものです。これは、ビールよりチューハイが合いそうですね。串ものでも1本100円、小皿料理はその倍程度で生ビールは300円と大人気の訳ですよ。台東区浅草橋4の10の2   ☎03-3864ー4869

今度は、蔵前に移動して濃厚なだし汁が魅力の土瓶蒸しを食べて見ましょう。季節の食材を使った土瓶蒸しは評判です。店の名は「三代目 魚熊」です。フグの切り身(仕入れによってはハモ、エビ、マツタケ、シイタケ、しめじなど)食材は豊富です。スダチを搾るとまた行けますよ。焼酎のお湯割りなどでどうですか。台東区蔵前3の20の5  ☎03-3851ー5914

根岸へと回り、貝料理を食べて見ませんか?ビタミン、良質なたんぱく質も豊富な食材です。貝ばかり15種類以上を取り揃えている専門店です。ここでは、やはり日本酒が合いそうですね。「焼き貝 うぐいす」といえば、お酒の友の「おまかせつまみ3品」が有名、日替わり素材に一手間加えた珍味が楽しみです。台東区根岸1の3の21    ☎03-5603ー8183

 

お隣の谷中へ、谷中霊園の並木道を抜けると「筆や」の店の赤い扉が見えます。この店名は、店主が筆を作る職人だったことから付けたそうです。もはや創業25年以上の老舗、人気を誇るのは「特製ビーフシチュー」です。仕込みは、15キロもの仙台牛の下処理から脂を除去して肉をオーブンでじっくり焼き、赤ワインや香味野菜とともに2時間以上煮込みます。旨い訳です。台東区谷中7の4の1   ☎03-3827ー1144

 

最後は老舗すき焼き店で、コロナ禍で一時閉店した店が再オープンという喜びのニュースです。「ちんや」の創業は1880年明治13年)という文明開化の味をお届けした老舗、この店名は、江戸時代に諸大名に狆などの愛玩動物を納めて獣医もしていたことからだそうです。贅沢なコース料理が最上ランクで味わえます。千住ネギを香ばしく焼いて、肉に火を通し、関東一甘いともいう伝統の割り下を入れた上品な甘さが満足感を誘います。台東区花川戸2の16の1   ☎03-3841ー0010

銀座から築地へと回る

 

「シャリ ザ トーキョースシバー」は、銀座でカジュアルに握り寿司や生け作りを楽しめる海鮮居酒屋です。土、日、祝日のみの営業のランチで、注文が多いのが「SHARI御膳」、ロールハ貫のほか、ローストビーフやサワラの西京焼き、煮物やサラダなどの入った重箱、茶わん蒸し、デザートまで付いています。☎050-5212ー7574  中央区銀座2の4の18アルボーレ銀座ビル8階

 

松屋銀座の食肉加工品売り場で売っているものと同格品を提供しているのが「ダイニングバル コダマ ステーキアンドクラブ松屋銀座店」です。隠れた人気ランチが「松坂牛ロース焼肉 コーンドビーフ丼」です。ご飯の上に野菜、甘めのタレで味付けした軟らかい松阪牛、プラス1000円でズワイガニ、生ハム、サラダなどが食べ放題です。中央区銀座3の6の1松屋銀座8階  ☎03-3567ー1211(代表)

 

江戸期から続く老舗として知られる八重洲の「割烹 嶋村」、創業は嘉永3年という幕末の料理店番付で最高ランクにも上げられた歴史ある店です。そこでの一押しが「金ぷら重」で、重箱の中央にどんと大エビの天ぷらが載っている。「金ぷら」という名は、卵が貴重な江戸時代に衣に卵黄のみを使って黄金色に揚げた天ぷらを特別に称していたそうです。中央区八重洲1の4の10  割烹 嶋村  ☎03-3271ー9963

 

東京の日本橋にある「レストラン桂」は、ランチタイムはメンチカツやオムライスを提供する正統派洋食店、日が沈むとポテサラや鳥わさなど一品料理を肴に居酒屋へと賑わう店です。ここでの酒の締めは、なんとスパゲッティで通称「猫スパ」と呼ばれている「カツオ節入スパゲッティ」です。具は削り節とグリンピースのみ焼きうどんのような味わいが人気です。中央区日本橋室町1の13の7  レストラン桂 ☎03-3241ー4922

 

築地本願寺の境内にある「築地本願寺カフェTsumugi」では、朝8時から朝食が食べられます。名物は「18品の朝ごはん」で、阿弥陀様の願いの根幹とする「18番目の願い」にちなんだ品目だそうです。見た通りの豆皿に盛られたおかずの数々、お代わり自由な白がゆなど緑茶がついて2000円以下です。中央区築地3の15の1 本願寺インフォメーションセンター棟内カフェ区画  築地本願寺カフェ Tsumugi     ☎03-5565ー5581



  

ワイン、日本酒、ビールいろいろあれど

鎌倉でワインを楽しめるよ。

大船駅近くの一角に、ポルトガルの音楽と料理に魅せられた兄妹が営む食堂があります。「メルカド」という店がそれ、その代表食がバカリャウというタラの干物やイワシを使った料理です。数日掛け塩抜きして身をほぐしたものと、細切りのフライドポテト、タマネギを卵でとじた料理、ワインが進みます。☎0467-47ー2828 鎌倉市大船1の18の12

 

蕎麦を食べるにはここ、鎌倉市由比ヶ浜からほど近い「鎌倉 松原庵」を訪れたいものです。風格ある古民家の店内と素敵なテラス席で、「すだち鬼おろしそば」がいいですね。極薄に輪切りされたスダチに、大根おろし、毎日店内で手打ちされた出来立ての蕎麦が上品な香りと酸味を口いっぱいに広がります。きりッと冷えたつゆは、荒節を加えたカツオ節を加えた2種類の醤油をブレンドしたもの、深みのある味がいいですよ。鎌倉市由比ヶ浜4の10の3  ☎0467-61-3838

 

東京は日本橋人形町へと戻り、焼き鳥店「鶏と酒 晃」で締めのラーメンを食べて見ませんか。黄金色のスープは鶏のガラ15羽分を骨が崩れるまで煮込んだもの、味付けは塩と少量の白だしのみでコクがありながら後味はすっきり、細打ちのちぢれ麺によく絡みます。具はスープで煮込んだ鶏のほぐした胸肉と白髪ネギ、青ネギがたっぷりです。中央区日本橋堀留町1の1の13藤田ビル1F  ☎03-6810ー9812

 

甘いものが食べたくなったので資生堂パーラー銀座本店へ、そこでの名物の一つがストロベリーパフェ、長野県産の信州畑工房”恋姫”という夏秋イチゴで酸味と甘みのバランスが抜群の希少品種を使っています。盛り付けも見た通り「クラウンスタイル」といい、生クリームとバニラアイスの口どけ、ソースの爽やかな甘味と香りがもう一つという味です。中央区銀座8の8の3東京銀座資生堂ビル3階 サロン・ド・カフェ

 

墨田区東京スカイツリーへと移動、徒歩1分ほどにある「エヴォルブ ビア&キッチン」でビールでもどうですか?つまみはアメリカンメニューを中心に約30種類、国内外のクラフトビールが楽しめる店です。中でも「チキンウィング オリジナル」は、日本人好みに鶏の手羽中をタマネギベースのマリネ液に一晩漬けて軟らかくして、片栗粉をまぶしてからッと揚げ、ソースを絡めたもの、ソースがミソでビールのピッチが上がるのです。墨田区向島1の29の10 ☎03-5637ー8824

鎌倉から浅草へ

海水浴シーズンに食べたくなるのがかき氷、アジサイシーズンには賑わうのが「Vuori」というカフェです。海産物の倉庫をリノベーションした素敵な店です。ここのお薦めが「白いんげんミルク」、泡雪のようにふんわりした氷に練乳をかけ、自家製の白あんを載せたもの、白あんはインゲン豆をふっくらと軟らかく炊いたものです。

神奈川県鎌倉市長谷1の15の1   Vuori(ぶおり)   ☎0467-23ー2450

旬の野菜料理を食べられるのが「おおはま」という店です。駅から海の方角へ行くと杉玉の下がる瀟洒な店がここ、「本日の野菜小鉢」が十数品並び選ぶのに困るようです。ポテトサラダ、レンコンと桜エビとねぎの塩こしょう炒め、小松菜と油揚げの煮びたしを肴に、静岡の酒「喜久酔」をゆっくりどうぞ。

鎌倉市御成町4の15みゆきビル101   おおはま   ☎0467-38ー5221

 

レンコン料理の専門店その名も「下町の隠れ家 れんこん」の紹介です。ビタミンや食物繊維が豊富で食感もよいレンコン、幅広い料理がたのしめるのがここです。シンプルながらおいしくて食感が楽しめる「れんこん焼き」をお薦めします。ビールと合うのがレンコン料理です。台東区上野4の9の1  下町の隠れ家  ☎03-3831ー5100

 

飲んべえ向きのみそ料理専門の店が「味噌坐 玉響」という店です。香りを楽しめるのが嘗めみその日替わり「おまかせ三種盛」、信州赤みそにはニンニク、白みそにはクルミ、岩手の南部みそにはユズをブレンドしています。これに有機野菜の盛り合わせが出来ます。様々な味覚を楽しみながら日本酒をちびりちびりとやってください。

台東区上野2の4の4  味噌坐 玉響(みそぐら たまゆら) ☎03-5817ー0055

 

カツオ料理ならここ浅草橋の「居酒屋 雪柳」です。「かつおのタタキ」は、秘伝の土佐酢で、高知直送のわらで焼いたカツオに玉葱やミョウガ、小葱に大葉、ニンニクのスライスと多彩な薬味を絡ませて食べながら土佐の地酒を飲めばより美味しく感じます。

台東区浅草橋1の11の4   居酒屋 雪柳   ☎03-3866ー8588