京急の青物横丁駅を下車すると、街の中にはレトロな建物も目に付く。ところで、この青物横丁という名前は、江戸時代から野菜市場が開かれていた名残りからだと言う。東京の三大横丁といえば、上野のアメヤ横丁、中野の鍋屋横丁、品川のここ青物横丁だそうだ。昔は、採れた野菜を農家の人たちが大八車や牛車、馬車で運び、取引が行われていたのだ。
ここは品川寺、「ほんせんじ」と読み、街道の安全を願って「江戸六地蔵」という大きなお地蔵様が造立されて通りを見守っていた。また、東海七福神の毘沙門天が祀られてもいる。そのお隣にあるのがここ
海雲寺というお寺です。台所の神様として信仰を集める千躰荒神王(せんたいこうじんんのう)が祀られているそうです。本堂の天井には、格天井(ごうてんじょう)といい、太い木を井桁に組んだ上に板を張ったもの、そこには纏が描かれた羽目板がびっしりと並んでいて、火と水をお守りする神様がいらっしゃるそうです。
さて、駅へ戻るとそばにあるのが喫茶室が併設された「キムラヤ」というパン屋さんです。1932年創業の老舗で、店頭に並んだパンやケーキがここで食べられる。ここの人気は、ビッグサイズのパンダパンと夕張メロンクリームと小倉のパンなどです。
☎03-3471-6285